■ 2025年5月30日(金)~6月1日(日)
■ 参加者数:6名
三重テラスみえみかん部が三重テラスオリジナル商品「シェル・レーヌ尾鷲甘夏」の原材料となる甘夏の収穫体験を通じて、原材料調達のプロセスに携わっていただくという企画の第二弾を開催しました。
(過去の尾鷲甘夏収穫の様子は、こちらをご覧ください。)
前回に引き続き日下さんの農園にて、甘夏の収穫でした。
前回3月に収穫へ行ったときから、さらに木熟が進んでおり、特に甘みが際立っていました。
収穫は、切り落とす際に細心の注意や工夫が求められる作業で、部員同士協力し合いながら一つひとつ丁寧に進めました。

前回は高枝切ばさみを活用していましたが、重さで甘夏を落としてしまうことが多かったです。
今回は、日下さんのアイディアで虫取り網等を活用し、万が一甘夏が落ちても網でキャッチできるように対策をしました。
そして、ちょっと一息ついたときに顔を上げると、
甘夏の畑の向こうに広がる海が見えて、尾鷲の素晴らしさを実感しました。

尾鷲の町並みや、地元の人たちとの触れ合いも、今回の体験のハイライトでした。例えば、東京の仲間と一緒に尾鷲の住民と交流したことや御浜町のみかん農家さんと楽しく晩御飯を囲んだことは、本当に心温まる瞬間でした。

「尾鷲には、地酒がない」というお話の切り口から、地酒開発の話に。
みえみかん部の部員が福岡でチャレンジしている柑橘を使った日本酒の開発など、地域の魅力を活かした新しい試みも話題に上がり、尾鷲とのコラボレーションの可能性にワクワクしました。

今回も宿泊は、しんまち庭にお世話になりました。
しんまち庭の和室でみえみかん部の入江さんが持参してきたお茶を飲みくつろぎタイムも。お茶の話題でしんまち庭オーナーの小倉さんと入江さんが意気投合。しんまち庭との新たなコラボ企画の可能性がでてきました。

今回、尾鷲甘夏の収穫をきっかけに、食に対する「いただく命」としての敬意もしっかり感じることができました。特に、尾鷲の市街地を探索したときに見かけた魚屋さんで生きた鯛に触れた貴重な体験は、食材一つひとつの大切さを改めて実感した瞬間でした。鯛はお刺身とあら汁にしておいしくいただきました。

尾鷲の古い町並みを歩いていると、路地の角を曲がるたびにたくさんの猫たちと出会いました。白や茶トラ、黒猫…色も模様もさまざまです。その中にはスリスリと人なつっこく近づいてくる子もいて、まるで「よく来たね」と歓迎してくれているかのよう。地元の方々だけでなく、町の猫たちまでもが尾鷲流のおもてなしをしてくれていると感じる、ほっこりとしたひとときでした。

尾鷲ならではの田舎ののんびりとした時間も、今回の旅ならではの魅力でした。
尾鷲甘夏の収穫に参加したみえみかん部部員の声です。
「今回の尾鷲での体験は、パッケージでの旅では味わえない時間と空間を過ごした。
地域の温かさを感じられる、かけがえのない一日でした。」
「日下さんの大切に育てた甘夏畑に入り、その光景を見ると、日下さんが丹念に手間ひまかけて育てた果物って、ただの食べ物以上の思いが詰まっているんだ」
東京では土砂降りの豪雨とも言える天気であっても、尾鷲から見ると小雨程度の感覚。
そんな中、尾鷲で地域の温かい交流や畑での体験、そして町をぶらりと歩く貴重な体験を通じ、地域の食・文化、産業と人々のつながりがいかに深いものかを実感しました。
(コミュマネ阿部)