■2025年5月26日(月)18:30~20:00
■参加者数:16名
「伝統工芸を学んで知って好きになることで、産地や作り手さんの応援や課題解決に繋げていきたい」という漆原さんの想いをきっかけに、「三重テラス 伝統工芸部」が発足しました。


第一回目の活動では、参加者がそれぞれ日常生活で使っている工芸品の実物を持ち寄り、鑑賞や交流を行いました。部長の漆原さんによる伝統工芸部の趣旨説明の後、参加者全員が自己紹介を行い、各々が持参した工芸品について紹介しました。

持ち寄られた工芸品は、
・砥部焼の飯碗
・輪島塗の汁椀
・伊万里や有田焼の鉢
・黒檀のプレートやペン
・飛騨春慶の二段重
・日本全国の陶磁器産地のぐい呑み
など様々な工芸品が一堂に会しました。
また、部員の中には、工芸品をより楽しめるようにと、
手作りのお菓子や伊勢茶も振る舞われ、和やかな雰囲気の中、交流が深まりました。


部員からは
「素材について、普段はなかなか話す機会がないので、とても楽しみだった」
「この物の魅力を知っていたら、買っていたであろう工芸品もあって意識が変わった」
「現地集合・現地解散の形で、作家さんが実際に作っている現場を見る機会があれば、より一層魅力が伝わると思う」
「伝統工芸品は高価なイメージがあるが、実際に手に取り、使うと値段に納得がいく」「飲食店で料理を楽しみながら、器を眺めるのが好き。伝統工芸品は触れて楽しめる存在だと再認識できた」
「オカリナなど、敷居が低いアイテムもあり、もっと広い層に伝統工芸の魅力が伝わるのではないか」といった声が寄せられました。
―伝統工芸部の部長の感想―
世の中に美しいものを増やしていきたい、という想いのもと、「美しいものとは何か」を考え、感じることが大切と思っています。そのための方法は具体的な工芸品に接することが一番の近道だと思っています。その取り組みをベースに部員で意見を出し合いながら、例えば、三重や東京の伝統工芸の職人さんのお話を伺ったり、時には伝統工芸を取り巻く現状や課題について考えたりすることなども有意義なのではないかと思っています。
工芸品はもともと使うためのものであり、日常生活の中で手に取り使ってもらうことが製品や産地の良さを広く認識してもらうために大切だと思います。また、伝統工芸品はその地域の特性を表しており、地域文化を知る大きなヒントとなるため、伝統工芸部を通じて、学んで楽しみ、結果的に産地支援や作り手さんの抱える課題解決にも繋がるのではないかと期待が膨らみます。
(コミュニティマネージャー阿部)