第3回活動「尾鷲に甘夏収穫へ」

第3回活動「尾鷲に甘夏収穫へ」 部活動

■ 2025年3月14日(金)~3月16日(日)

■ 参加者数:14名 

三重テラスみえみかん部が三重テラスオリジナル商品「シェル・レーヌ尾鷲甘夏」の原材料となる甘夏の収穫体験を通じて、原材料調達のプロセスに携わっていただくという企画を開催しました。

1日目は、相賀さんの農園へ。

相賀さんは学校の教員を経て、家業を引き継ぎ甘夏農家になりました。

甘夏の収穫のポイントは、甘夏を落さないようにすること。甘夏は重いので地面へ落ちた時の衝撃がとても大きいです。高いところにある甘夏は高枝切りばさみを使います。高枝切りばさみは二枚の刃があり、手元のレバーを握ると1枚目の刃が枝から果実を切り離し、2枚目の刃は洗濯ばさみのようになっており切った枝から切り離した果実が落ちないようにキャッチする仕組みになっています。ヘタと果実が取れやすいので1つ1つゆっくりと収穫していきました。

「甘夏はひとつひとつ味が違うから食べ比べしてみて」と収穫する度に甘夏を試食させていただきました。酸味や甘み、ほろ苦さ…甘夏の個性を感じながら収穫していきました。

2日目は、朝から甘夏畑でヨガを体験しました。

青い海、どこまでも広い空、甘夏の香りを全身で体感しました。

この日は、1日かけて日下さんの畑で甘夏を収穫しました。日下さんは尾鷲市の地域おこし協力隊です。尾鷲は高齢化が進み、後継者不足も重なり、耕作放棄地が拡大してきている今、甘夏畑の再生を通して、活性化及びオーガニック ビレッジ宣言のもと有機農業を進め、新規就農者が増えるような魅力を感じる新しい栽培方法に挑戦中です。


甘夏の収穫の際、低い所には甘夏がありませんでした。日下さんへ事情を聴くと「シカが食べている」とのことでした。甘夏の生育には人間の力だけでなく、その土壌を生み出す動物や昆虫たちの協力があり、生態系の存在が不可欠であることを学びました。

1日目、2日目の夜、尾鷲市内の「土井見世」※さんで、現地の方々との懇親会に参加をしました。旬の「春ぶり」と尾鷲甘夏を囲みながら、尾鷲の味覚を満喫し、築77年の古民家をクリエーター達とともに改装した「しんまち庭」で宿泊をしました。

※「土井見世」三重県尾鷲市の登録有形文化財「見世土井家住宅」を会員制のシェアオフィス&コワーキングスペース「シェアスペース土井見世」として活用しているスペースです。

3日目は、尾鷲市内の古い町並みを探索しました。

尾鷲市内は空き家が多いのですが、その空き家を活用しようと活動している方々がいます。地域に親しまれたお惣菜や野菜を販売するお店をリノベーションして新たな出発をした「馬越屋」を見学しました。ここでは、朝採れ野菜や甘夏を絞る体験コーナーが設置されており、観光できた方々も楽しめるスペースでした。

また、ブリ定置網における「日本三大漁場」の一つとされていた尾鷲市の九鬼町に足を運び、昔ながらの文化に触れてきました。

今回の「尾鷲の甘夏収穫」に参加したみえみかん部の部員の声を紹介します。

「甘夏は大きく重さもあり、高枝切りばさみでキャッチしても落ちてしまう確率が高い。その中で試行錯誤して工夫したり、参加者同士で協力し合えたことで達成感があった。」

「天然のアロマを浴びながら甘夏の収穫で体を動かして、気持ちも身体もリフレッシュすることができた。」

「三重県になんのゆかりのない私ですが、地域とつながれて驚くことがたくさんあった」

「尾鷲は人口の割に飲み屋が多く地元から愛されるお店があることを知った。今度行くときは飲み屋街を回りたい。」

そして参加した方は声をそろえて「また尾鷲に行きたい」とおっしゃっていました。

今回みえみかん部として課外活動というはじめての試みを行いましたが、

尾鷲甘夏シェルレーヌの甘夏を収穫し、尾鷲の現地の方と交流したことで、2泊3日という短い期間ではありましたが、尾鷲の文化や食、歴史、1次産業等、尾鷲をまるごと体験できたのではないかと感じます。

みえみかん部では部員を随時募集中です。尾鷲の甘夏収穫のレポートを見てワクワクしたあなた。一緒にワクワクする企画を考えませんか?(コミュマネ阿部)